駐車場の白線・ライン引き。
前回は道路線引き塗料を使用した施工方法をご紹介しました。
今回はもっと手軽に駐車場の区画線リフォームができる製品と施工方法、メリットとデメリットをご紹介します。
教えてくれる人
塗料メーカーアトムハウスペイント社員 「Kawakami」
元溶接工からDIYSHOPの店長を経て、現在メーカー勤務2年目の社員
独学でやってはいるけど、実際この使い方ってどうなの?や
メーカー目線の基礎知識を知りたいDIYerの方に向けて
私の経験談も交えながら、“モノづくりの楽しさ“と“塗料の知識”を
共有していくBLOGです
目次
テープでできる駐車場の区画線リフォーム
今回ご紹介する方法は、テープ状の路面標示材を用いた駐車場の白線・ライン引きです。
使用する製品はアトムハウスペイント 【フロアサイン】貼付タイプ ライン白 15cm幅です。
こちらの製品は、シールのように貼り付けるだけで簡単に施工ができる路面標示材です。ガラスビーズが表面に施されているので、車のヘッドライトの光に反射し、夜間でも区画線が認識できます。
また、白線だけでなく、ナンバーや国際シンボルマークなども用意されており、駐車場リフォームの幅が広がります。
フロアサイン・貼付タイプの施工方法
*凹凸の少ない場所、またタイヤによるひねりが無い場所を選んで貼り付け位置を決めて下さい。
*ボロボロのアスファルトには適しません。
*接着面積が大きくとれる平滑面の方が接着力が強くなります。
*新設のコンクリート、アスファルトに使用の場合は、約1カ月の期間をおいてご使用ください。
1,準備するもの
●フロアサイン・貼り付けタイプ 15cm幅/5m巻 3巻
●フロアサイン下塗りスプレー 300ml 1本
●デッキブラシ、ほうき
●ゴムハンマー、カッター
2,下地の清掃
<下地がアスファルト舗装の場合>ブラシ(たわし等)を使って、泥、ほこりなどを除去、水洗いして下さい。
<下地がコンクリート舗装の場合>サンドペーパーなどを使って、表面の弱い層を削り取った後、ほこりなどを除去し、水洗いして下さい。
3,下塗りスプレー塗装
より強力な接着力が必要な場合は、フロアサイン下塗りスプレーを下地に塗布し、自然乾燥(乾燥時間約20分)させて下さい。
4,貼り付け
裏紙をはがす前に、仮設置をしてチョークなどでマーキングをしておくと施工しやすいです。
またフロアサインはカッターで切ることができますので、事前に必要な長さにカットしておきましょう。
裏紙をはがして、速やかにフロアサインを貼り付けます。
*気温が低いと粘着力が弱まりますので、冷えている場合は事前に温めてから施工して下さい。
5,圧着
ゴムハンマーで接着面に気泡が入らないように、端からまんべんなく叩いて、しっかり圧着して下さい。
6,完成
フロアサイン・貼り付けタイプのメリットとデメリット
<メリット>
・施工が簡単(ゴムハンマーで施工が可能)
・施工時間の短縮(塗装に比べて短時間で施工可能)
・速やかな交通開放
<デメリット>
・テープの上でタイヤを回すとよじれることがある
・耐久性目安は1~2年
耐久性を要する駐車場白線の施工には溶融タイプがおすすめ
前述のように、貼り付けタイプは施工が簡単な反面、対応年数は短めかもしれません。
耐久性を求めるのであれば道路線引き用塗料による塗装かフロアサインの溶融タイプをお勧めします。
ここではフロアサイン・溶融タイプの施工方法は記載しませんが、気になる方がいらっしゃいましたら、こちらの動画を参考にしてください。
こちらのブログもあわせてお読みください↓
駐車場の白線・ライン引き塗装 自分たちで塗れる?やり方は?コストは?
最後に・・・
駐車場の白線・ライン引きの新しい選択肢。テープ状の路面標示材はいかがでしたでしょうか?
冒頭でもお伝えしました通り、ラインだけでなく、様々なサインがラインナップされていますので、駐車場リフォームの幅が広がると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。